パパ活ブームの功罪

パパ活という言葉がブームになって以降、ユニバース?楽部にはテレビや雑誌などのメディアから多くの取材依頼が寄せられるようになった。これまで審査が通らなかったような雑誌にも広告を出稿できるようになった。その一方で、女性がライトな気持ちで応募してしまい、面接でスタッフに『あなたの容姿でそこまで高望みをするのであれば、アプリで相手を探した方がいい』などの厳しいことを言われて落ち込んでしまうケースも増えているという。またパパ活という言葉は、あくまで女性目線の言葉にすぎない、ということは忘れてはいけないだろう。木田さんも、その点については極めて自覚的だ。「パパ活という言葉の唯一の難点は、男性の集客には全く役に立たないことです。男性会員にアプローチする時には、絶対にパパ活という言葉は使いませません。男性からすれば、女性に上手に騙されてお金を巻き上げられてしまうイメージがある。男性が欲しいのは、あくまで恋人であり、愛人。お金を払うことで、お互い本気になるのはやめましょうね、という意思表示をしたいだけ。決して無償の愛を捧げるパパになりたいわけではない。交際クラブとしては、そこの男女間の認識のギャップを埋めないといけない。クラブにお金を払ってくださるのは男性会員なので。アフィリエーターも、男性を集めるノウハウは持っていない。交際クラブに入るような男性が、どのようなメディアを見て、どのような経路で入会するのかがはっきり分からない。女性は出会い系と層が重なりますが、男性は違う。女性の動機の大半はお金ですが、男性の動機は人によって異なる。どのようにアプローチしていけばいいか、手探りで模索している状況です」