女性から優先順位をつけられる

一方で、相手に優先順位をつけるのは男性だけではない。女性側も、オファーさえあれば新しい男性とはいくらでも会うことができるのだから、付き合う男性を選ぶ目は必然的に厳しくなる。宮田さんも、２回目以降のデートでスケジュールのやりとりがうまく合わなかったりすると、「相手にとって、自分は本命ではないのだな……」と感じる時もしばしばあるそうだ。女性の瞳や会話の語尾に￥マークしか見えない、と感じる時もある。それまでずっとベッドの上では受け身だった女性が、急に積極的になった時は、「金づるを手放したくないのかな」と勘繰ってしまう。「そうした女性に高級なバッグをプレゼントで贈った際には、怖くてメルカリをチェックできません」と苦笑いする。宮田さんは、女性は下記の三つの類型で男性を仕分けている、と考えている。いる。１お手当の有無にかかわらず、セックスしたい男性２お手当をもらえるなら、セックスしてもいい男性３お手当をもらえたとしても、セックスしたくない男性交際クラブにおいて大切なのは、このうちの２番目までに入ることである、と宮田さんは力説する。「男性は、皆１番になりたがる。でも僕は３番にさえならなければ、２番でいい。髪型や服装などのファッションも、その基準で無難に選んでいます。全身ブランドの痛いおじさんになってはいけない。美容院に行って眉毛カットをする程度で十分です。おしゃれな人ではなく、ダサくない人を目指すことが大切です。そもそも交際クラブは１番を探す場所ではない。１番になれるだけの容姿・社会的地位・収入があれば、そもそもクラブに入らなくても普通に口説ける。例えば僕が木村拓哉だったら、クラブに入る必要はないですよね（笑）。男女共に、お互い一緒にいて苦痛じゃないと思えることが長続きする秘訣です。ただ会って、セックスして、２時間でバイバイというのであれば、男も女も最初からソープに行った方がいい。その方が違う意味で心が壊れない気がする。クラブでは、ソープとは違う病み方をしてしまう女性が多い気がします。相手に会うことが苦痛だと思うのであれば、絶対やらない方がいい。人に合わせて演技をしている自分が楽しいと思える、なおかつそれを『なんで自分はこんなことやっているんだろう』と我に返らずに行えるのであれば、こんなに面白いことはないはず」全てフィクションだとしても、面白ければそれでいい。交際クラブとは、言い換えれば「お金を払ってでも騙されたい」という人のための世界なのかもいれない